Psyは投げられた

若手精神科医が有る事無い事色々つぶやきます。

本の紹介

いい人は人生で成功しないのか?

いい人は、成功しない。統計をみるとそう感じられる。 親切さと有能さは反比例するように感じられる。これは実際に印象として逆相関することが研究上で明らかになっている。悪は善より強く、悪い親や悪いフィードバックはより強くその人の人生や印象へ影響を…

変人であることは人生で成功する鍵かどうか

人が「成功する」ためにはどう言う素質が必要か。これは時に誤解されやすいテーマである。 成功者は、得てして変人である。僕は将来成功していくであろう変人を中高でたくさん見て、僕もこんな変人になりたい、と思っていたものの、なかなかそうなれず、凡人…

kindle どや本 unlimited

KINDLE unlimitedの本を大量に読んでいると、「どや本」が多くてわらってしまう。 「マッキンゼーに勤めていた自分が実践していた超速仕事術!」みたいな本が結構あって、でもそれが言ってることは、日本風会議の批判と時間短縮の必要性、パソコンのショート…

外傷的育ちと愛着障害

アダルトチルドレンや複雑性PTSDという呼称、診断名が盛り上がる中で、さらに最近一部の精神科医やカウンセラーに認知されてきている概念「外傷的育ち」についても少しまとめてみる。 外傷的育ち、というのは、崔が2016年に発表した書籍「メンタライゼーショ…

アダルトチルドレン まとめ

数記事に渡り、アダルトチルドレンについての周辺内容を書いてきたため、すこしまとめてみようと思う。 過去の記事については、”アダルトチルドレン“タグをクリックしていただければみることができます。 筆者の意見も所々混じるため、鵜呑みにはされません…

人生で成長し続けるためにすべきこと

成長 若い頃から何度も「成長」を必要としてきた私たち。 大人になってからも「成長」を求められる。 しかし、成長って、どうやってしているんだろう。何をどうするのが成長に効率的なのだろう。よくある疑問である。 自分が成長を意識したのは、一番はやは…

麻雀が表舞台の競技となる日

麻雀はふるくから、賭け事としての側面ばかりが強く見られ、まんがでも高レート麻雀などの鉄火場的演出が多かった時代があった。 しかし、そういう側面がありながらも、日本人男性(主に)にとって、長期間、コミュニケーションツールとしての代表格であり続…

「可愛い子には旅をさせろ」=失敗させろ。

Kindle unlimitedに再入会して、大量の本を読もうとしている。980円だから、まぁ2ー3冊読めば元は取れるわけだけど、沢山読んでやろうと画策して、遊んでいる。 こういう月額課金系のサービスは、むかしからあまり入らないでいた。なんだか、結局読まなくて…

社会の闇にとじこめられる患者たち

医療が必要ななかで、医療につながらず家で引きこもり続ける人たちがいる。一度医療につながっていたけど中断した人や、もともと「単なる引きこもりだ」として、医療の必要性を感じられていなかった人もいる。 2年前に勤めていた医院で精神科往診を定期的に…

内発的な動機付けを持った仕事

https://thepsyiscast.hatenablog.jp/entry/2018/12/29/181809 の続き。 モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか (講談社+α文庫) 作者: ダニエル・ピンク,大前研一 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/11/20 メディア: 文庫 この商品を…

人はどういうことに動機づけられるのか、という話。

僕は今、動機づけ面接という面接技法について勉強している。 ーーー動機づけ面接とはーーー ミラー・ロルニックが開発した、変化への動機を強化する面接スタイル。 断酒、節酒の心理面接を行う心理士の会話を記録し、半年後の節酒率、断酒率を測定する。その…

うさんくさいおっさんの書く速読術

iPad を購入してよかったなぁ、と思うのは、読書が捗るということである。 Kindleアプリをipadに入れて、無料の本や読み放題の本、アマゾンで欲しい本のキンドル版があったらそれをすぐに購入して、だーっ、と読む。 紙の本は明るくないと読めないし、少なく…

クリスマスは宗教戦争の話を 後編

西洋近代における合理化、科学産業の発展は、マックスウェーバー曰く「世界の脱魔術化」というほど、宗教から離れていく時代でありました。 宗教国家から、どんどんと権威から独立した“世俗的”国家が形成されていきます。宗教的な観点が外れた結果の近代科学…

クリスマスにふさわしい話題は信教の自由だろうか

どうも、24日から絶賛オンコール中です。27日の当直まで飲酒できません。 しかし昨日体調絶不調でうんこ漏らしたところだったからちょうど良かったです。 オンコールはちまちまと仕事をしながら、24日にふさわしく24を見ています。 施設内恋愛しすぎだな、と…

犯罪の裏の機能不全家庭

以前のポストでも書いたが、機能不全家庭における自尊心の低下はかなり強い疾病との関連性を持っているとかんじている。 ひと昔前なら、これを「分析的に」捉える、つまりフロイトなどから脈々と続く精神分析的手法を取って解釈するのが一般的だったかと思わ…

低自尊心病

「自分は、自分で良い。」 そう思える人は、かなり幸せな人だなぁ、と、臨床をしていると思う。精神科患者は、自尊心を保てず、自己実現ができない人が多くを占めているのだ(ほぼ全てといっても良いかもしれない)。 特に「脳の病気」と言い切れないような…