Psyは投げられた

若手精神科医が有る事無い事色々つぶやきます。

【国際会議】スイス人と解離性障害の話で盛り上がるなど。【精神科】

この3日間はintensive course of academic development : 学術技能を鍛えるための国際学会 を主催しています。

京都の宿に泊まりながら、あーだこうだ言いながらみんなでプレゼンを磨きあったり、偉いさんの講演を聞いたりします。

 

今年は“future psychiatry"というテーマで、AIの専門家や、WHOの元精神科部長からおはなしを頂く予定でした。が。。。

このコロナウィルス騒ぎによって、一番の偉いさんが「僕いきません」となったり

そのせいでこの会自体が存亡の危機になったりしました。

 

でもなんとか開催するぞ!と強行し

結果皆参加の意思を示してくれました。

普通の学会とかだと、こういう場面でみんな来ないとなることが多いのですが、

私が主催した会の参加者がいかにmotivatedな人たちか、ということに気づくことができました。

 

今日からが本番ですが、昨日から前のりでみんなが集まっており、前夜祭ということで近隣の居酒屋に行きました。

そこで話したのが、ほんとうにpolite でhumbleなスイス人精神科。

かれの興味は「dissociative disorder(解離性障害、多重人格」で、かれの国でも「多重人格なんてない、詐病だ」と言われる文化があるそう。

でも「そういう人って育ちの傷があるんだよね」と聞いてみると、「そうそう、そうなんだよ!cPTSDのオーバーラップがね」などと盛り上がれた。

 

毛色、程度、文化の違いがあれど、精神科で出会う外傷的育ちのスペクトラムは国際的に共通である、ということを知ったのでした。