Psyは投げられた

若手精神科医が有る事無い事色々つぶやきます。

動機づけ

人生の優先事項、人生で大切にしたいものは時事刻々と変わる。

正直、若い頃は、大学でアカデミアで残って、教授になる、っていうのが自分にとっての一番良い人生だと思っていた。 でも、最近は、アカデミアに残って“偉く”なることだけが自分の人生の物差しとして大切なわけではないと思ってきた。 もちろん、教授も、研…

大変な日々を乗り越える力を与えてくれる言葉

国際学会(もどき)から帰って3日。 臨床に戻ると、また平常運転。 自傷のオンパレードの入院患者がエスカレートして、説得して鎮静かけるとか 焼肉食べ放題中に患者が暴れて呼び出されるとか、 退院させようとしてた患者の妄想が再燃してECTするかとか 本当に…

人生が前に進まない感じがするときになにをすべきか。

順調に前に進む人生、というのはないこともわかっているし 自分の人生が思った方向になんか進まない、ということもわかっているが、 自分の人生に行き詰まっている感じ。もがいている感じ。最近そんな状態。 今自分がしたい事が何なのかわかっていなかったり…

動機付け面接 第3版 第2章

MI-3 まとめ 第1部 MIとは何か 変化についての会話 動機付け面接のスピリット 動機付け面接の方法 MIの技法とスピリットには、歌詞と曲のような関係があり、根底のスピリットを理解しないと皮相なトリックとなってしまう。言葉のゲームにならないようにしな…

motiveのある聴衆には講義がしやすい

今日は若手精神科医の関西支部会において動機付け面接のさわりをレクチャーしてきました。 若手精神科医のなやみとして、精神療法をしっかりと学ぶ機会に乏しいことが挙げられます。 みっちりと先輩につくわけでもなく、陪席もなかなか難しい中で、周りの人…

比較;PTSD 複雑性PTSD 外傷的育ち 愛着障害 アダルトチルドレン

これまで、最近の精神医学やその周辺で使われる「外傷性の精神障害」について簡単にまとめてきた。 これらの概念は一つ一つ大切なのだが、難しいのはお互いがどういう関係性にあるのか、である。比較し、包含関係について探ってみようと思う。 成因 ・PTSD …

今日の動機付け面接勉強会

3連休は動機付け面接の集中合宿だったわけですが、今日は動機付け面接の院内勉強会でした。 常連さんに集まっていただいたため、一人一人に動機付け面接を受ける体験、話す体験をして見てもらいました。 ぼくは この3日間で学んだ事を少しでも使おうと、「キ…

よくある外傷でも本人にとっては唯一無二の痛み。

動機付け面接勉強会から帰って、次の日は外来でした。 昨日習ったことをすぐに使おうとすると大変で、価値観を掘るとか、一つのことに20分話を進めるというのは結構ハード。やっぱり動機付けの枠を作って練習したいな、と思う。 さて、今日はまた多い外傷系…

動機付け面接合宿 2回目

3日間の集中合宿が終わりました。 精神療法一般、あるいはいろんな技術一般に言えるかもしれませんが 1技術の概要を知る 2技術を使ってみる 3自分とのギャップに戸惑う 4次第にその技法が体に慣れてくる 5再度勉強して技法を使ってみる 6新たな発見があり、…

動機づけ面接集中合宿 2日目

朝の時間通り進まないのがこの勉強会の良いところなのです。 ・広告代理店のひととか、少年院の人とか、思いもよらないところのお仕事のひとがききにきている。医者の狭いコミュニティに限られず、新鮮で楽しい。 ・同時にそういう人にどんなはなしを振れば…

動機付け面接集中合宿1日目

家から駅までは15分ほどの道のりなのですが、7時50分の電車に乗ろうとしてゆったり30分に出て歩きながら携帯を見ていると、42分発車が判明。シークレットブーツで疾走しました。足は7cm伸びても、ストロークがそう伸びるわけでなく、単純に動きがぎこちなく…

動機付けと予定説、プロ倫

https://thepsyiscast.hatenablog.jp/entry/2019/01/01/155510 外発的な動機付けは、今時人間の報酬として的確でなく、内発的な動機付けを育てることがクリエイティブな仕事をする上で大切だ、という話を上記の記事で書きました。 外発的な動機付けはあまり…

人生で成長し続けるためにすべきこと

成長 若い頃から何度も「成長」を必要としてきた私たち。 大人になってからも「成長」を求められる。 しかし、成長って、どうやってしているんだろう。何をどうするのが成長に効率的なのだろう。よくある疑問である。 自分が成長を意識したのは、一番はやは…

内発的な動機付けを持った仕事

https://thepsyiscast.hatenablog.jp/entry/2018/12/29/181809 の続き。 モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか (講談社+α文庫) 作者: ダニエル・ピンク,大前研一 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/11/20 メディア: 文庫 この商品を…

麻雀中

同窓会後の同級生麻雀中。 麻雀といえば徹夜でするものである。徹夜で生産性のないことを、と思う人もいるかもしれないが、徹マンはそうバカにできたものではない。 ・麻雀は、感情や衝動も確かにあるが、基本的にロジカルに考えるゲームであるため、いつも…

人はどういうことに動機づけられるのか、という話。

僕は今、動機づけ面接という面接技法について勉強している。 ーーー動機づけ面接とはーーー ミラー・ロルニックが開発した、変化への動機を強化する面接スタイル。 断酒、節酒の心理面接を行う心理士の会話を記録し、半年後の節酒率、断酒率を測定する。その…