Psyは投げられた

若手精神科医が有る事無い事色々つぶやきます。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

外傷的育ちと愛着障害

アダルトチルドレンや複雑性PTSDという呼称、診断名が盛り上がる中で、さらに最近一部の精神科医やカウンセラーに認知されてきている概念「外傷的育ち」についても少しまとめてみる。 外傷的育ち、というのは、崔が2016年に発表した書籍「メンタライゼーショ…

PTSDから複雑性PTSDへ

前の記事の続き。https://thepsyiscast.hatenablog.jp/entry/2019/01/04/201938 前回は男性社会でのPTSD概念の確立、その裏で女性社会における慢性的外傷について説明した。その後、複雑性PTSDという概念が提唱されるに至る経緯を述べる。 1980年にDSM III …

動機付けと予定説、プロ倫

https://thepsyiscast.hatenablog.jp/entry/2019/01/01/155510 外発的な動機付けは、今時人間の報酬として的確でなく、内発的な動機付けを育てることがクリエイティブな仕事をする上で大切だ、という話を上記の記事で書きました。 外発的な動機付けはあまり…

目覚めて7分で外来

昨日は当直でした。 病院によって当直室は千差万別です。 お金のある単科病院の当直室なら ・ホテル並みのホスピタリティと部屋・シャンプーやrinseもいいものが付いていて・検食もめっちゃ美味しいらしい・コーヒーも飲み放題とか。 コンビニもあり。 お金…

診察中の自分の顔を見る方法

1週間に20時間以上一つの席に座って、外来をしていると言うのに、自分の外来をしている顔や反応、表情と言うのは全くみたことがない。そりゃそうだ。鏡張りの部屋なんて注意が逸れて診察に集中できないだろう。 今日は偶然にも、自分を診察中に、まさに今自…

西成あいりんジャンジャン横丁飛田観光ツアー

昨日は若手精神科医の会の大会下見だったわけですが、このために九州から来てくれたA先生の為に、内情に詳しいB先生のご引率の元 大阪の南を回りました。僕はその付属品です。 僕自身は大阪のキタの生まれ育ちで、ミナミの文化というのは聞きしには及ぶもの…

精神科医の集い

若手精神科医の会は、1年に1回、40人くらい国内外から若手の医者を招いて、2泊3日の英語合宿を行います。 今日はそれの下見がてら、我孫子で飲んでいます。 僕からすると年上の先生ばかりなのですが、みんな仲良くしてくれて嬉しいです。 この中で偉い先生に…

でんきはじめ

今日は仕事始め。 仕事始めは8時半から2人外来をみて、9じから電気けいれん療法。 電気けいれん療法を1人でかけられるようになってから、少し自分の中で武器を得たような感じがしている。 統合失調症、うつ病などの難治例に対して効果を示すことの多い電気け…

今年は亥年だけど、トラ ウマ について

PTSDは阪神・淡路大震災以降、日本でも理解されるようになってきた概念だが、最近は複雑性PTSDやら、外傷的育ちやら、いろんな言葉が入り乱れている。ここで整理をしてほしいという声があったので、トライしてみたが、PTSDを語るだけでかなり時間がかかって…

アダルトチルドレン まとめ

数記事に渡り、アダルトチルドレンについての周辺内容を書いてきたため、すこしまとめてみようと思う。 過去の記事については、”アダルトチルドレン“タグをクリックしていただければみることができます。 筆者の意見も所々混じるため、鵜呑みにはされません…

人生で成長し続けるためにすべきこと

成長 若い頃から何度も「成長」を必要としてきた私たち。 大人になってからも「成長」を求められる。 しかし、成長って、どうやってしているんだろう。何をどうするのが成長に効率的なのだろう。よくある疑問である。 自分が成長を意識したのは、一番はやは…

麻雀が表舞台の競技となる日

麻雀はふるくから、賭け事としての側面ばかりが強く見られ、まんがでも高レート麻雀などの鉄火場的演出が多かった時代があった。 しかし、そういう側面がありながらも、日本人男性(主に)にとって、長期間、コミュニケーションツールとしての代表格であり続…

「可愛い子には旅をさせろ」=失敗させろ。

Kindle unlimitedに再入会して、大量の本を読もうとしている。980円だから、まぁ2ー3冊読めば元は取れるわけだけど、沢山読んでやろうと画策して、遊んでいる。 こういう月額課金系のサービスは、むかしからあまり入らないでいた。なんだか、結局読まなくて…

社会の闇にとじこめられる患者たち

医療が必要ななかで、医療につながらず家で引きこもり続ける人たちがいる。一度医療につながっていたけど中断した人や、もともと「単なる引きこもりだ」として、医療の必要性を感じられていなかった人もいる。 2年前に勤めていた医院で精神科往診を定期的に…

内発的な動機付けを持った仕事

https://thepsyiscast.hatenablog.jp/entry/2018/12/29/181809 の続き。 モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか (講談社+α文庫) 作者: ダニエル・ピンク,大前研一 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/11/20 メディア: 文庫 この商品を…

2018まとめ、2019への抱負

明けました。おめでたいですか?おめでたいですね。おめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 旧年中は、下記にまとめますように非常にバタバタとしており、諸関係者の皆様にはお世話になりました。 2018まとめ 仕事はかわらず日本海側の同…