Psyは投げられた

若手精神科医が有る事無い事色々つぶやきます。

動機付け面接合宿 2回目

3日間の集中合宿が終わりました。

 

精神療法一般、あるいはいろんな技術一般に言えるかもしれませんが

1技術の概要を知る

2技術を使ってみる

3自分とのギャップに戸惑う

4次第にその技法が体に慣れてくる

5再度勉強して技法を使ってみる

6新たな発見があり、ギャップに気づく

3に戻る

というループになっていると思います。

同じ内容の講習会でも、2回目になると、「あぁかつては自分もこうだった」と思うことと、「いや、まだこういうところが身についていなかったな」と感じるところ、様々見つかってくるため、本当に勉強になるし、楽しいものでした。

 

ーできていたことー

・聞き返し、語尾下げ、話し方はだいぶ身体に染み付いていてる。

・他人の面談をみて、ここでこう突っ込みたい、こう言葉添えしたい、というのが見えはする

・総じてOARSの戦術はできるようになっている。

 

ー要努力ー

・比して、全体的な戦略はなかなかまだつかみきれていない。価値観の深いところにアプローチすることや、矛盾を拡大するのがまだ苦手である

・指導もまだまだ。ちゃんとフィードバックプログラムに原稿を出して勉強しよう

 

ーちょっと嬉しかったことー

・最後の練習、薬をやめる気がない子供の役をする少年院勤務の職員さん相手に僕が動機付けをする場面。薬をする理由を水平に聞いて行った後、価値観や子供がこれからしたいことを深く掘り進めて、今後どうなって行きたいかを聞いた。夢や希望を掘ってから、「この夢のために、君は今薬をする。。。」と聞き返して、「あ、う」とさせたこと、「止められる気がしない」から「次捕まったらやめるかな」になったこと、そしてその面談を見ていた精神科の看護師さんが感涙していたこと。

 綺麗に価値観を掘り下げられるにはまだほど遠いけれど、矛盾を掘る力はこの3日でもうちょっとついたかな、という印象。

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今年の指導者講習会に(専門医試験がかぶっていて)出られないのが本当に残念。次は二年後か。。。