Psyは投げられた

若手精神科医が有る事無い事色々つぶやきます。

専門医になりました。

こんばんは。

本日、日本精神神経学会の精神科専門医 合格通知が来ました。

 

専門医とるのって、かーなーりめんどくさいのです。

3年間病院をいろいろと回り、必要とする症例を わけてくださいと先輩にお願いし、症例を50個記載して、レポートを10本出して、どれがどの必須項目を満たしているかをマトリックスで丸つけして、2000文字に収まるように必死に添削して、提出したら用紙サイズが違うとか言われて提出し直して(そのまま印刷したのにダメと言われる理不尽さ)、正答のない過去問を必死に解いて抑うつ気味になって、1時間押しの面接で必死に言葉を紡ぎ、2ヶ月待ってやっと手に入れられるのです。

 

でも、精神科で真に重要な(臨床に必要な)資格は「精神保健指定医」という、強制入院などの効力をもつ資格なので、専門医は少し前までは取らずに一生を過ごす精神科もいるほどだったんですね。(今はないと処方しにくい薬もあるため、とる若手は増えている)

 

最短医者6年目で取れる専門医って、本当に「専門医」という言葉に適しているのか分からないほど薄い知識なのですが、それでも本当に苦しんでとったので、ちゃんと更新して維持していきたいと思います。

 

思えば4月に病院に2週間ほど泊まり込んでレポートを書いて、クッセー俺ってなってたりとか

過去問の答えがなくてハゲそうになりながら3kgぐらい太ったり

もうこのしんどさを後輩にさせたくないと思って勤務先で専門医勉強会を画策したりと

専門医を取るためにかなり毎日の自分の生活を犠牲にしました。 疲れました。

 

でもね、それだけ がんばっても、給料が上がるわけでもないのよ。

公立病院だから資格持ってても給料あげませんって、変だと思うんですよね。

こんなのだから医者があつまらんのじゃと院長に直談判しようかと思います。

物申す医者が増えることが、本当の働き方改革だと思っています。

 

 

あまり落ちなし。おわり。