体制が変わるにつれてやっていきたい事
当院は医局人事によって回されている地方病院ですが、ここ数年はかなり波乱万丈の人事で、毎年トップが変わり、ついに4月からは自分が一番古株になる精神科となります。(上級医は非常勤でちゃんといる)
地域との折衝などもある程度担う一方で、「動くなら今しかない」と思ってやりたいことを考えています。
継続ー
・動機付け面接勉強会
院内スタッフをメインにしていましたが、これからは地域の人にもっとひろげて(特に保健師やPSW、グループホームの職員など)みんながパーソンセンタードな聴き方をできるようにしていきたいです。
・お薬講義
院内スタッフや研修医を相手にするお薬講義。向精神薬と抗精神病薬とはなんぞ、と言う話や、デポなどの剤型のはなし、その使い分けや使い方の問題点など、包括的に説明する講義にしていきたいと思います。
新規ー
・疾患自助グループへの場所貸し
田舎だと、引きこもると本当に家族以外の人と会わないですむ。時にスーパーに行っても、たとえば摂食で痩せている人が、「あ、あの人も私とおなじかな」なんて感じられるほど人がいないのです。
田舎で病気と戦うと言うのは、本当に孤独で、都会ならもっと気軽にオフ会などできるのでしょうが、それができない彼ら彼女らが「自分一人じゃない」と思える場を提供するコンセプトです。
・統合失調症病気勉強グループ
アルコールの勉強会はあるのに、統合失調症というメジャーな病気の勉強会がないのは、ちょっと問題ではないか、と考えるところもありました。実際に病識をつけていくためには、本人が自分の症状や体験とむきあい、そしてほかのひとのそれと比較したりすることが大切です。こういうのも作っていきたいなと考えています。
・お薬エキスパート制度?
今日聞いた南ヶ丘病院でしている制度だそう。院内で知識や処方についてのテストをして、お薬のことをどれくらい理解できているか、ということを証明するような資格を作り、ピンバッジなどで見せられるようにしているとのことです。うちでやるには難しいかもしれませんが、やはり看護師にしっかりと薬剤の理解をしてもらいたい、という点ではこういうのもしてみても良いかもしれない。
・外来での動機付け枠作成、録音、書き起こし
あらかじめ了承を取っておいて、動機付け面接をしている録音やビデオを撮って、勉強せねばならんとおもっているんです。
今はとりあえず色々する前に、右下埋没智歯抜歯の痛みをどうにかしてほしいです。