Psyは投げられた

若手精神科医が有る事無い事色々つぶやきます。

思考するためのブログ

このブログも無意味に毎日更新して、だいたい50記事強になったようである。

始めた頃は、思考の垂れ流し、という意味合いのブログと考えていたが、しばらく続けてみるとそう言った側面だけではないようだ。ブログをはじめて よかったことを列記してみよう。

 

・ブログを始めて仕事が早くなった

  これは、「ブログ記事は更新されているのになんで仕事はしていないんだ」と言われないように、仕事を優先するようにしている、という理由からだろう。ブログに費やす時間は長い記事でせいぜい一時間、ちょろっとした1000字程度であれば10〜15分程度で書くのだが、その一記事を書くために仕事もちゃんと進める、というポジティブなサイクルが回っているようにかんじる。

 

・ブログを始めて、頭の中を言語化するように習慣付いた

  「なんとなく」「フィーリングで」仕事をしたり日々を過ごしたりすること。これは効率化、スピード化のためには大切だが、敢えて言語化することで、見えてこなかった曖昧な思考、境界の明瞭化ができることがあった。外傷系のまとめなどはそうかもしれない。

 

・ブログを始めて本を読むようになった

  ネタ探しの一環としても、スピーディに沢山の本を読もうと心がけるようになった。これはipadの影響もあるだろうが。そして自分の興味のある分野が、こういうところなのか、というのもわかるようになってきた。

 

 

・ブログを始めて自分と世界を見たいと感じた。

   田舎の仕事に忙殺される毎日。仕事をして、一人で家に帰り、飯を食って、仕事をして、寝て、また起きて、仕事をして、というmonotonousな生活では、生活に必要最低限の言葉だけで生きてしまう。

  しかし、またこうやってブログを書いていることで、自分のことを再整理でき、自分の興味や人に期待されるものを考え始められている。

  僕は何者で、今なにをしていて、どういうことに興味があって、得意で、苦手で、好きで、嫌いで。

  わざわざ文章にしないと、そういうことって日常的には再確認できない。

  そして、もっと沢山のことを表現できるようになりたい。患者のこと、病気のことだけでなく、読んだ本のこと、今憂慮していること、目の前のこと、先のこと。

  今の生活では圧倒的に経験数が足りなさすぎる。医療以外の人生経験をもっとしたいと感じる。それは転職とか、そういう意味ではなくて(そういう意味でもいいかもしれんけど)、いろんな人の考え方を知るとか、知らない概念を知るとか、哲学とか、現実とか。知りたい気持ちが強くなっている。これは人生において大切なことだと感じる。

 

 30前にして、いい趣味を身につけた。