Psyは投げられた

若手精神科医が有る事無い事色々つぶやきます。

5/4のマインドフルな日記。

友人が僕を訪ねてこの地域に来ている朝起きて喫茶店でコーヒーを飲んでいる。

 

マンデリンを頼むと、赤いカップに底の見えない漆黒が注がれてきた。

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入れたてのコーヒーは、表面にモヤモヤとした波のような濃淡を見せ、一口つけると、モーニングのバターが唇から輸出され、油膜をほんの少し広げていく。

 

舌に乗ったコーヒーは視覚を削ぎ落とされ、味覚の媒体へと変化する。舌先では感じるコーヒーの味、飲み込み気味になった時には舌の側部で渋みを感じ、最後に舌の奥の真ん中で、温かみと、残った香ばしさが胃に入る前の名残を残す。

 

一口飲み、カップを置いて浮かぶ湯気を吸い込む。コーヒーの香りは鼻の奥にきゅうっと引きつけられ、一種痛みにも似たような刺激を頭に残し、肺に達した時は少しさわやかな解放を体に満たす。カップを空にするまで、それを幾度も繰り返す。

 

iPhoneハンドスピナーにするリングをつける難しさに話を咲かせながら、今日も風呂と飯の旅が始まるのである。